地図の沿革
1.公図(地図に準ずる図面)
明治20年頃に作られた公図は、分見略器という現在の平板測量に近いもので、土地一筆
ずつ測量しながら、字の区域ごとの公図(字限図)を作成し、さらにそれを村単位にまとめて
村限図としたものです。精度は、やはり現在のものに比べると劣っています。

2.地籍調査の開始
第2次世界大戦により疲弊(ひへい)した日本を再建するためには、国土資源の高度利用が
不可欠でした。しかし、その前提となる国土に関する基礎資料が整備されていなかったこと
から、まず、国土の実態をより正確に把握することが強く求められました。
現在の地籍調査は、このような背景の下で昭和26年(西暦1951年)に制定された「国土調査
法」に基づいて行われています。山口県では昭和28年(西暦1953年)から始められています。
特に、山口県においては、明治初期の土地調査で、山林地の公図が作成されなかったという
特殊な事情があり、年々、山林の精通者が減少する中、財産保全上、山林部分の公図がない
ことに不安を抱いている土地所有者も多く、地籍調査事業の早期完了が必要となっております。
3.現在の地籍
最近の地籍調査は、コンピュータ等の電子技術を利用した、角度と距離を同時に測定する
トータルステーションのほか、GPS(Global Positioning System)と呼ばれる人工衛星からの
電波を受信して位置を決定する宇宙技術を利用した測量方法で行われています。
これらにより、効率的で精度の高い測量ができるようになりました。

4.不動産登記法第14条地図(地籍図)
効率的で精度の高い測量で作成された地籍図は、個人の土地取引から公的機関による地域の
整備まで、およそ土地に関するあらゆる行為のための基礎データとなっています。