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商店街の魅力発信に取り組む若者たちと「共に。カフェ」を開催しました

印刷用ページを表示する更新日:2018年8月16日更新 <外部リンク>

平成30年度第4回「共に。カフェ」の様子

 

笑顔の参加者の①真剣に話を聞く参加者②真剣に語る参加者③

真剣に語る参加者④笑顔の参加者⑤みんなに語りかける市長

「徳山ひとめぐり」について

参加者に囲まれたテーブルの上に置かれた冊子「ぎんざ30周年」と冊子「徳山ひとめぐり」参加者A 「徳山ひとめぐり」は、「徳山駅前賑わい交流施設」のオープンに呼応して、中心市街地の商店街にお越しになる方々へのおもてなしを表現するために作成しました。関係者の皆さんからご協力いただきながら、「商店街らしさ」「熱」を来街者に感じていただきたいとの想いを込めました。作成にあたり「ぎんざ30周年」など当時の商店街をPRする冊子を参考に読みましたが、そこには商店街の方々が、実に生き生きとされている姿が載っていて、いつの時代も商店街は自由な空間だと感じました。

市長 「徳山ひとめぐり」は、笑顔が凝縮されていますよね。写真を撮る時に、どのようにして笑顔を引き出したのですか?

参加者B AさんとCさんが、うまく店員さんとコミュニケーションをとってくれました。

市長 この冊子を読むと、店主や店員さんに会いに行きたくなりますね。

参加者B お客さんから「冊子を見たよ」と声を掛けられたことを、お店の方が楽しそうに報告してくださいます。

参加者C 取材依頼をする際に、取材済みのお店から写真の評判を聞いていたお店は、交渉がスムーズに進みました。

みんなの話を聞く参加者市長 この冊子は、インターネットでは伝わらない人の温かさが伝わってきます。 

参加者C 私が子どもの頃は、徳山の商店街に出掛けることがステータスでした。進学や就職で県外に出てから商店街で買い物をする機会が減っていましたが、取材を通じておもしろい人にたくさん出会うことができ、改めて地元商店街が楽しい場所であることを再認識しました。

市長 次号も楽しみですね。今後Bさんは、商店街のどんな魅力を撮りたいですか?

 参加者B 時間が許されるのであれば、老舗の店員に密着して、伝統や歴史を受け継ぎながら真っ直ぐに仕事に打ち込む姿を撮りたいです。

「徳山ひとめぐり」の商店街の反響について

参加者A この冊子は、商店街のPRを目的にしていますが、お店の営業時間や商品の紹介などは意図的に載せませんでした。印象に残ったお店のストーリーや笑顔を冊子に注ぎ込みました。

市長 冊子を読んでいると、「お店に入ってみたい」「店員と話してみたい」という気持ちが湧いてきます。

笑顔で語る参加者と、それを聞いて笑う参加者参加者A この冊子は、もともと市外の人向けに作成しましたが、常連のお客さんや他の商店主の反響も大きくて、驚きました。

市長 昔は、商店街で親睦行事を開催されるなど、お店同士の交流が盛んに行われていたと聞いたことがあります。Dさんは商店街で何年お勤めされていますか?

参加者D 3年経ちました。

参加者A Dさんは、前職が書店の店員でした。その時に習得したPOP作りのノウハウは現在の職場で発揮されています。

参加者D 冊子をご覧になられたお客さんから、お店の歴史に驚いたとお声掛けいただきました。

人との繋がりについて

参加者C Eさんとは小学校からずっと一緒で、私がUターンして周南市で仕事を始めてからは、いろいろな人を紹介してくれます。AさんもEさんから紹介されました。

市長 仕事でもプライベートでも、人と人との繋がりは本当に大切ですよね。テーブル囲み語り合うカフェの様子

参加者C この冊子の構想段階で、Aさんが本日の会場であるこのビルに来られて打ち合わせをしましたが、カメラマンを検討する際には、私はすぐに、このビルでオフィスを構えているBさんを推薦しました。Aさんが相談に来られて、このビルで全てが解決しました。仕事以外でも、イベントや個展を開催する際でも、こうした仲間の存在は大きいです。

市長 市役所の本庁舎に現在整備しているシビックプラットホームには、市民の皆さんの絵画や写真などの作品を展示するスペースを設ける予定です。新庁舎は、防災の中枢拠点だけでなく、憩い・賑わいを創り出す場でもありますので、皆さんには大いに活用していただきたいです。

人が集う場所について

笑顔で語る参加者参加者E 市長は、カフェにどのようなイメージをお持ちですか?

市長 自由な空間のイメージを持っています。

参加者E 私は、まちには人が自由に集まり、交流できる場所が必要だと感じていて、カフェは、この機能を果たすお店の1つだと思っています。

市長 「徳山駅前図書館」には多くの人にお越しいただいて「ブック・アンド・カフェ」を味わっていただきたいですし、中心市街地には魅力的なカフェやお店がたくさんあります。実際にお店に入って、居心地のよい場所を探していただきたいです。

お気に入りの飲食店

みんなの話を笑顔で聞く参加者二人市長 中心市街地には、飲食店もたくさんあります。Dさんは、お昼はどこのお店で食べていますか?

参加者D 私は、「カフェミナ」や「二葉屋」でパンをテイクアウトして、職場で食べています。

参加者E 「二葉屋」のファンは多いですよね。「二葉屋」のパンを使ったメニューを置く飲食店もあります。

市長 人にはそれぞれ、お気に入りのお店がありますよね。これからも、冊子でいろいろなお店を紹介して、商店街のファンを増やしてください。

商店街の活性化

参加者に語りかける市長市長 商店街の活性化を議論する際に、お店は「花」に例えられることがあります。「根」「葉」「茎」がしっかりと育たないと花は咲かないように、住む場である「根」、働く場である「葉」、病院や学校などの公共的な場である「茎」がないと、お店は活気づきません。住む場、働く場、公共的な場に加え、娯楽の場、寛ぐ場などが集まると、多くの人が行き来して、商店街に賑わいが生まれます。
住む場については、生活スタイルが変化して家の所有を希望しない人が増えていると言われています。街中に賃貸物件が増えると、そのような人たちも受け入れることができると思います。

参加者C 自動車を所有したいと思う若者も少なくなっていると感じます。

市長 「持つ喜び」より「共感する喜び」の方を重視する考え方が広まっていますよね。Cさんは、建築の仕事をされていますが、家づくりにも時代の変化を感じておられますか?

参加者C 部屋の広さやイメージよりも、高断熱などの快適性を求められるお客さんが増えたと感じます。

市長 まちづくりも同じで、「スペック」も大事ですが、「中身」をきちんと考えてからどのような「スペック」を選ぶかですよね。どうしたら市民の皆さんが快適に暮らせるかを考えながら、まちづくりを進めていきたいと思います。

まちの賑わいを広げていくためには

参加者C 私は、まちの賑わいは、1つの市だけで創る出すものではなく、地域全体で生み出すものだと思います。隣のまちに人が集まれば、新幹線の利用者は周南市に立ち寄ります。

参加者A まちづくりには、広い視野を持つことが大切ですね。

市長 私は、県議会議員になる前に「周南合併運動」に取り組んでいましたが、皆さんがおっしゃるとおり、周南地域全体が活性化するためには、大きいエリアでまちづくりを進める必要があると感じていたからです。この運動は、「平成の大合併」と呼ばれる国や県が推進した市町村合併の動きよりも前に取り組んだものでした。現在でも、観光での広域連携など、周南地域全体で進めている事業もあります。

資料で説明をする参加者とそれを聞く市長参加者E 私は、有志が集まるまちづくりの活動に参加していますが、その中の1つのテーマに、山口県と大分県と愛媛県の港を軸とした観光ツーリズムがあります。そこでは、南瀬戸内海を中心に据えて議論しています。

市長 海に着目され、大きく視野を広げられていますね。海は古代より私達の生活に密接に関わっており、現代の我々がイメージする海から固定概念や先入観を取り除くと、可能性や夢が広がりますね。

まちづくりとデザイン

笑顔で語る参加者とそれを聞く市長の後ろ姿市長 私は、これからのまちづくりにはデザインが必要だと考えています。情報発信でも、「伝える」のではなく「伝わる」ための表現の1つとしてデザインは大切ですね。

参加者C 冊子作成のために商店街を取材している際に、お店の人こそがクリエイターであると感じました。

市長 地元の人のクリエイティブな力を引き出せるようなまちにしたいですよね。

将来の商店街

参加者A 私は、冊子の作成を通じて、商店街には「凄いこと」「おもしろいこと」がたくさんあると感じましたが、お店の人にとっては、お客さんのために行っている当然のことのような感覚でいらっしゃいました。私達は、商店街の魅力を発信することで、商店街の皆さんが「普通」「当たり前」と思われている「実は素晴らしい」ことを、商店街の皆さんにも気付いていただき、先代から引き継いだ歴史に自信を持っていただきたいと思います。

市長 「徳山駅前賑わい交流施設」のオープンから、まちの雰囲気が変わったと言われます。「徳山あちこちマルシェ」「とくやま夢横丁」などのイベントも、商店街の皆さんや中心市街地の活性化に取り組む方々が連携して開催されます。皆さんには、これからも挑戦を続けていただきたいですし、市としては、中心市街地の賑わいを市内全域に広げていきますので、今回お集まりの皆さんをはじめ、多くの方々に商店街の魅力を発信していただきたいです。本日は、ありがとうございました。

集合写真