高瀬八十八か所めぐり
千石岳頂上からの風景
和田地区高瀬には、八十八ヶ所めぐりができる霊場があります。千石岳は標高630mで、4時間程度のトレッキングコースとしても最適です。
八十八か所霊場案内図[PDFファイル/4MB]
高瀬八十八ヶ所霊場の由来
この高瀬八十八ヶ所の霊場は、四国の悦浄という老僧が、自分の病気治癒のために高瀬地区に住み、養生し、朝夕仰ぎ見る千石岳の気高さに心を打たれ、霊夢を感じました。
ここに四国の、弘法太師霊場をお招きしようと思い立ち、地元の西迫を中心とした地域の人々の総がかりの協力をもとに、文政3年(1820年)から4年にかけて八十八ヶ所の霊場を作り始め、翌5年に完成しました。
弘法大師が開いた、四国八十八ヶ所の各寺の本尊である、「如来」、「菩薩」、「明王」などすべての仏様を上村(現在の山口市徳地)に安置しました。しかも、四国の各寺の土を持ちかえり、1体ごとの台座の下に埋めています。
まさに、四国八十八ヶ所の霊場がそっくりうつされていると言えます。このような霊場は県内はもとより、全国でも珍しいものではないでしょうか。
この千石岳は、ずいぶんと急で険しい山です。昔は、秋の草刈り、春のその刈り草下しなどの労働には、毎年何人もけが人が出ていたそうですが、村人たちが総がかりで、信心をこめ巡礼しました。その後はひとりのけが人も見ないそうです。
第1札所
第2札所
第3札所
第5札所
第22札所
第87札所
第88札所
4月21日はお大師様のお祭日です。
1・2・3・5・22・87・88番の札所でお接待が行われます。