「感震ブレーカー」を設置しましょう!
感震ブレーカーとは
感震ブレーカーとは、地震発生時に設定値以上の揺れを感知したときに、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める器具で、地震による電気火災を減らす上で有効です。
感震ブレーカーはなぜ必要なのか?
地震が引き起こす電気火災は、地震の揺れに伴って発生する電気機器からの出火や、地震の揺れに伴う停電が復旧したときに発生する火災が考えられ、以下のような事例があります。
・地震の揺れにより落下したカーテンや洗濯物などの可燃物が、ヒーターに接触して火災が発生した。
・地震で本棚が倒れ、雑誌が電気ストーブの周辺に散乱している状態で、停電が復旧しストーブが作動したことにより、雑誌に着火したことで火災が発生した。
・地震で家具が倒れ、電気コードが下敷きになったり、引っ張られたことにより損傷し、停電が復旧した瞬間に電源コードがショートし、近くにあった燃えやすいものに引火したことで火災が発生した。
このような火災を防ぐために、感震ブレーカーが有効です。
出典:平成30年3月大規模地震時の電気火災抑制策の方向性について(報告)
感震ブレーカーの種類
感震ブレーカーには、以下のような種類があります。
感震ブレーカーを設置するにあたっての注意事項
感震ブレーカーを設定するときは、急に電気が止まっても困らないための対策と合わせて取り組むことが必要です。
1 生命維持に直結するような医療用機器を設置している場合、停電に対処できるバッテリー等を備えてください。
2 夜間に大規模な地震が発生し、感震ブレーカーが作動した場合は、避難のための照明が確保できない場合がありますので、停電時にも作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備してください。
3 復電する場合には、事前にガス漏れ等がないことの確認や、電気製品の安全の確認を行ってください。
4 復電後に焦げたような匂いを感じた場合には、直ちにブレーカーを遮断し、再度、安全確認を行い、原因が分からない場合には電気の使用を見合わせることも必要です。