ダムや川から取水をし、水をきれいにしてご家庭の蛇口に届けるまでにはたくさんの施設が必要となってきます。水道施設の維持管理、配・給水管の整備等、水道事業経営に必要な資金の大部分は、一般行政のように税金ではなく水道をご利用いただいているみなさまからの水道料金で賄われ、独立採算制のもとに水道事業は運営されています。
水道事業の経営の柱は水道料金であって、これをよりどころに安定した給水をおこなっています。
水道事業会計のしくみは一般行政と違い、民間企業で採用している複式簿記を使い、発生主義に基づいておこなっています。水道事業には2つの会計があります。
水をみなさまのご家庭まで送る費用と水道料金収入を計上しています。事業の赤字、黒字もここで表れます。
水道管を延長したり、配水池を造ったりする施設拡充の費用や、国からの借入金を返済する費用を計上しています。
上下水道局では、今後の給水人口及び給水量の減少、施設更新需要への対応や耐震化対策の推進などの課題に対応しつつ、中長期的に事業経営の安定性を確保し、安心、安全な水道水の供給を将来にわたって持続するために、平成31年3月に「経営戦略」を包括する「周南市水道事業ビジョン」を本市水道事業のマスタープランとして策定しました。この度、計画の中間年度(令和5年度)を迎えましたことから、労務単価や物価上昇等の社会情勢に対応した、より実効性のある計画とするために、水道事業ビジョンの投資・財政計画(収支計画)の見直しを主とした経営戦略に係る改訂を行いました。