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共に。カフェ 平成29年度実施状況(第7回新規就農者)

印刷用ページを表示する更新日:2017年12月1日更新 <外部リンク>

平成29年度第7回「共に。カフェ」の様子

   
   「共に。カフェ」のロゴ    テーブルを囲み語り合うカフェの全景①  

海外からも注文がくる美味しいホウレンソウ

参加者A 私は最初から鹿野で農業をする考えでした。現真剣な表情で話す参加者在は、20代から70代までの17人、夏には27人でホウレンソウを育てています。多くの人に働きにきてもらうことにより、お昼ご飯を買ったり、ガソリンを給油したりと地域の経済活動へも良い影響があることを感じています。

おいしい米ができる鹿野は、ホウレンソウにも向いています。現在は新潟県、福岡県、沖縄県、海外では香港からもバイヤー(仕入れ担当者)が買い付けに来ます。香港のバイヤーは値段も高く、「量もたくさんほしい」と言ってくれています。

私たちが育てたホウレンソウが国内外問わず流通していることは、励みになっていますが、まずは地元へ浸透することが先だと考えています。

参加者が育てたホウレンソウを持つ市長市長 聞きたいことが山ほどあります。ホウレンソウの魅力は何ですか。

参加者A 自分が言うのもなんですけど、美味しさです。ホウレンソウは一般的に湯がかないと灰汁が強いのですが、私のホウレンソウは、生のままでも、焼いても食べられます。幕張のフーデックスジャパン(アジア最大級の食品専門展示会)では海外の方から注目されました。フーデックスジャパンでは6次産業の出展が多いため、1次産業の私達は逆に、目立つのだと思います。

今後は、袋を開けるとすぐに使えるカットホウレンソウを作ろうと考えています。女性の多くが働く時代になり、食事の準備にかけられる時間は少なくなります。そんな時に開けてすぐに使えるホウレンソウ。そんな需要を捉えると、伸びていけるのではないかと考えています。

市長 Aさんは農地をさらに拡げたいと思っていますか?

参加者A もちろん拡げたいと思っています。4ヘクタールまで拡大すると、山口県のホウレンソウの80%を賄える規模になります。そこまでできるようになれば、他の野菜も挑戦したいと思いますが、まずはスペシャリストとしてやっていきたいと思います。

市長 素晴らしいと思います。これからの活躍も期待しています。

土地の課題

参加者B 私は、戸田地区でトマトを笑顔で話す参加者とそれを聞く他の参加者育てていますが、当初は土地をなかなか見つけられませんでした。また、農地を拡大したいと思っても、周りは既に農業に取り組んでおられるので、なかなか拡げられません。また、農地が住宅地になることも心配しています。

現在、市では新規就農者を増やす施策に取り組んでおられますが、土地の課題をクリアする必要があると思います。

市長 農地は大切なものですし、これからは市街地を無計画に拡大させてはいけないと思っています。以前からある団地には空き家が増えてきているので、若い人達にはそこに住んで欲しいですね。

参加者B 何代も遡って登記しなければならないことが負担で、不動産を売却しないと聞いたことがあります。農地は残ってほしいし、戸建てを希望される方が今ある団地の不動産を取得しやすくできると良いですね。

市長 もう少し手続きを簡素化できれば良いですが、国の制度の話になってきますね。とはいえ、農業や農地は人が生きていくうえで一番大切なものだと思います。

Bさんは今のところ、トマト以外のものは取り組まれないのですか?

参加者B 今はトマトに専念しようと思っています。そして、最終的には、灯油を使わないような環境に負担をかけない農業に取り組みたいと思っています。

市長 6次産業化への取り組みはどうですか?

参加者B 私達は考えていません。商品としてお店に置きたいと言ってもらえていますし、加工はプロにお任せしようと思います。

市長 Cさんはお話されたいことはありますか?

参加者C (Bさんが通訳をして)戸田笑顔で話す参加者①地区の方についてです。最初、近所の方に挨拶をした時は、どのように思っておられるのだろうという不安な気持ちがありました。しかし、皆さんが温かく受け入れてくれました。最近、近所の方からスクモ(もみがら)を頂いたのですが、こんな近所付き合いはフランスではないことです。

市長 とても嬉しいお話ですね。

地域の力になりたい

参加者D 私は、イチゴを10アール、なすを5アール笑顔で話す参加者②育てています。熊毛地域は、イチゴとなすの産地なので、両方で盛り上げたいと思っていましたが、イチゴに専念することにしました。今後、5年かけて32アールまで規模を拡げていこうと考えています。

イチゴは、春先の収穫、夏場の育苗というように一年のサイクルが決まっています。中でも、育苗は手間がかかるため、それが理由で辞める方もおられます。

私は農業大学校を卒業後、山口市にある育苗センターに勤めていたので、その経験を生かし、周りの農家さんの育苗を担うことにしました。

参加者A それは素晴らしいですね。他県では、他の農家の需要に応える苗屋さんとして、たくさんの利益を上げておられる方がいますよ。

市長 同じ地区だけでなく、他の地区にも苗を持っていくのですか。

参加者A 苗を欲しい方が取りに来ます。Dさんが育苗に取り組むと、高齢の農家からの需要が伸びるのではないですか。信頼できる人に頼みたいですよね。

参加者D 美味しいイチゴをたくさん作り、若い人に興味をもってもらえるように頑張ろうと思います。

市長 三丘地区では、「ずっとこどもがいるまちプロジェクト」も頑張ってますよね。

参加者D そうですね。私もプロジェクトが開催するイベントに積極的に関わり、イチゴに興味を持ってもらおうと努めています。

市長 とても素晴らしいと思います。相乗効果が期待できますね。

参加者D イチゴを使った加工開発も熊毛北高校と商工会により進んでいます。地域ブランドとして盛り上げられるようにしたいです。

6次産業化への取組み

参加者E:私は農業を主軸としておらず、夫笑顔で話す参加者③が野菜を作り、私は販売用のお弁当を作っています。ただ、弁当は日持ちせず、ビジネスとしてはあまり利益が期待できないので、これからは加工に取り組みたいと考えています。また、農家民宿にも取り組み、市外から人が来てもらえるようにしたいと考えています。

イノシシ被害が多く、今年は、田んぼが全滅しました。そのため、イノシシが唐辛子を食べないことに着目し、唐辛子の柵を作りました。また、その青唐辛子を活用したグリーンカレーは、とても好評です。今後、施設を整えてグリーンカレーのペーストの販売を考えています。

市長 周南市地場産業振興センターではサポート事業により様々な支援を行っていますので、ぜひ活用してください。Dさんがお話しされた、熊毛北高校と商工会のお話も地場産業振興センターが支援しているのですよ。

担い手不足、鳥獣被害への対応

参加者E 私は、今年、農業委員会の最適化委テーブルを囲み語り合うカフェの全景②員を務めていて、相当な数の農地を調べています。耕作放棄地の中にはまだ使用できる農地もあり、30年後には世界の人口が増えて、食糧難になるのではないかと言われている中、担い手がいないというのが勿体ないと思います。もっと若者に来てもらいたいですね。

参加者A 須金地区には移住者が多いですよね。

参加者E 須金地区の移住者は、農園の世代交代によるものが多いです。

市長 鳥獣被害もありますし、難しいですね。

参加者A 市ではジビエに取り組まないのですか。

市長 県内では下関市が取り組んでいますが、難しいようです。

参加者E 加工設備を搭載した車を導入した自治体があるらしいですね。それがあれば、周南市内の地区同士だけでなく、他の自治体とも共有できそうですね。

市長 ジビエも市で大きな施設を作ることは難しいですが、車であれば挑戦できそうですね。

参加者E 全地区を回っても良いし、話題にもなりますよね。

市長 地区の名物料理が生まれる可能性もありますね。

労働力の共有化

参加者F 私も須金地区でぶどうや梨を育てていま笑顔で話す参加者④す。昔から農業がしたいと思っていました。7,8人は雇わないといけませんが、4月から10月の半年間、人員が足りません。

市長 作物によって繁忙期が異なる場合は、人員を柔軟に異動させることができるかもしれませんね。

参加者A 私も人員の行き来ができればと考えていました。

参加者F 以前に、須金の農園でアルバイトをしていたときは、一年のうち半年間だけ働き、残りの半年はふぐセンターでフグを捌いていました。確かにこんな方法もありかもしれないですね。

参加者F ハローワークに求人を出しても応募が無い状況です。若者に移住し勤めてもらうと良いと思っていますが、それには子どもの教育が重要なポイントですね。

市長 私は個人的に小学校は廃校や休校にはしたくないと考えています。しかし、中学校はある程度の規模が必要なのではないかと思います。移住者が安心できるように、子どもの生活環境は整えてあげないといけないでね。

参加者A うちの子も同い年の子が少ないみたいです。

市長 まずは頑張るところをしっかり支援する。鹿野も戸田も三丘も須金も熱い想いを持った人がたくさんいてくれて嬉しく思います。これからも共に頑張りましょう!

集合写真