鹿野・大向・和田方面の文化財
1.木造地蔵菩薩立像
藤原時代に作られた、ヒノキの一木造りの像です。「沓(くつ)をはくお地蔵さん」として、古くから親しまれています。
所在地:鹿野上(大地庵)※漢陽寺
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2.木造十一面観音菩薩坐像
鎌倉時代に作られたと思われる像です。中山観音堂洪鐘鋳替勧進帳写によれば、延暦寺三代慈覚大師の作とされています。
所在地:鹿野上(大地庵)※漢陽寺
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3.鉄造茶釜
胴部に龍が描かれた室町時代の茶釜です。大内氏と関係の深い漢陽寺に伝わるもので、大内氏の庇護した芦屋鋳物師の作と思われます。
所在地:鹿野上(大地庵)※漢陽寺
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4.木造薬師如来坐像等
鎌倉時代に作られたと思われる像です。特に脇侍である日光菩薩・月光菩薩と、眷属である十二神将は保存良好です。
所在地:鹿野上(本町)※薬師堂
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5.菅蔵(すげぞう)石塔群
鎌倉時代から南北朝時代にかけて造られた層塔・宝篋印塔・板碑・角塔婆です。層塔は鎌倉時代、宝篋印塔は室町時代初期、板碑と角塔婆は南北朝時代の形式をとどめている石造物群です。
所在地:金峰(菅蔵)
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6.明神(みょうじん)の藪
金峰山の西側斜面約5,000平方メートルにわたる樹林です。「もり様」と呼ばれる神地で、今も自然の姿を保っています。落葉性の広葉樹を中心とした林相で、近距離にある長穂・周方神社社叢との相違は珍しいものです。
※平成28年6月14日現在、周辺地において熊の出没情報がございます。充分にご注意ください。
所在地:大向※金峰山の西側斜面
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7.金銅聖観世音菩薩坐像懸仏
懸仏は、神は仏の仮の姿であるという本地垂迹説に基づくもので、廃仏毀釈の影響により完全な形で伝来するものは貴重です。鏡に取り付けられた聖観音像は、鎌倉時代の特色をよく表しています。
所在地:大向1652(二俣)※二俣神社
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8.高瀬先山のミズメ
カバノキ科の高木で、通常胸高の直径は60センチ程度のところが110センチ以上あり、本種の最大成長の具体例を示すものです。先山地区の氏神である河内社にあり、神木とされたものと思われます。
所在地:高瀬(先山)※高瀬湖の東方
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9.金銅経筒
鍍金した銅板で作られた六角形の経筒で、六十六部聖が全国の霊場を巡って奉納するためのものです。天文24年(1555)に作られ、経筒のなかには法華経8巻が納められています。
所在地:高瀬403(殿明)※三汲寺
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10.二俣神社社叢
二俣神社の後背地に成立した常緑広葉樹林です。高木層にツクバネガシ、シラカシ、アラカシ等の優占する常緑広葉樹林で、亜高木層にはサカキが多く、ヤブツバキ、ユズリハ等が見られ、山口県内陸部の原植生を良く表わす極相林になっています。
シイノキを含んでおらず、より原植生に近い資料と考えられ貴重なものです。
所在地:大向1652(二俣)※二俣神社
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