東南海・南海地震想定(2003年中央防災会議)
東南海・南海地震は、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込み、2つのプレートの境界付近でひずみが少しずつたまり、ひずみに耐える力が限界に達した時に、引き込まれたプレートが急に元に戻ろうとはね上がることにより発生します。過去、東南海・南海地震は、同時または数年の間隔を置いて発生しており、前回は東南海地震が昭和19年、南海地震が昭和21年に発生しています。
東南海・南海地震は100年〜150年ごとに発生していますが、前回の昭和21年に発生した南海地震は規模が小さく、エネルギーがまだ残っていると考えられ、今後30年以内の発生確率は、東南海地震が60%、南海地震が50%と予想されています。また、安政元年(1854年)に発生して以来、すでに150年以上経過している東海地震が発生した場合、東南海・南海地震を誘発するといわれています。
次の南海地震では、マグニチュード8.4、東南海・南海地震が同時に発生した場合では、マグニチュード8.6規模の地震が発生するといわれています。
2003年中央防災会議による、東南海・南海地震が同時に発生した場合の被害想定は次のとおりです。
震度
周南市では、震度5弱から5強の揺れが約3分間続くと想定されています。
波高
満潮位時と重なった場合、瀬戸内海全域で2〜3メートルの波高となるおそれがあり、山口県東部沿岸には、90〜120分後に津波が到達すると想定されています。
【図の出典】東南海、南海地震等に関する専門調査会(第16回)資料2図表集