個別施設計画
道路施設の長寿命化推進状況を公開します
(持続可能な都市を目指して)
本市で管理する施設は高度経済成長期に集中的に整備されており、老朽化が喫緊の課題となっています。
一方で、少子高齢化社会が進み、税収の減少と扶助費(社会保障制度の一環で、社会福祉・児童福祉・生活保護等の支援に要する経費)が増大する可能性もあり、限られた財源の中で施設を管理する必要があります。
本市では、次世代へ良質な道路施設を引き継ぐために、合理的な施設の維持管理を推進します。
(点検実施状況)
これまでも日常パトロール等で安全性の確認を進めてきましたが、平成26年7月に道路法施行規則の一部を改正する省令(平成26年国土交通省令第39号)が施行され、必要な知識および技能を有する者が5年に1回の頻度で近接目視による点検を行うことを基本とし、健全度の診断を行うことおよび点検、診断の結果を記録・保存することが義務付けられました。
本市では、平成26年~平成30年の5年間で管理する全施設について1巡目の点検を完了し、施設の健全性を把握しました。令和元年から2巡目の点検に着手しており、適切な時期に対策を実施するために施設の状況を継続的に点検していきます。
道路橋点検実施状況 | トンネル点検実施状況 |
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(対策状況)
継続的に実施している点検結果と路線などの重要度から対策優先順位を定めた「長寿命化修繕計画」に従い、適切な時期に必要な対策を実施しており、平成27年度~令和元年度の間に橋梁32橋、横断歩道橋1橋の対策を完了しています。
対策前 | 対策後 |
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対策前 | 対策後 |
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被災状況 | 復旧状況 |
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対策前 | 対策後 |
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(周南市独自の取り組み)
本市では、全国の地方自治体で共通の課題である「財政力不足」・「人員不足」・「技術力不足」及び「情報管理」の課題を抱えています。「予算」・「体制」・「技術」が不足する与条件の中、計画を推進するために市独自の取り組みを実施しています。(詳細は 周南市橋梁長寿命化修繕計画 「2-3 維持管理の課題と持続可能な体制の構築」 参照)
〇資格保有者による職員点検
国土交通省登録資格である「社会基盤メンテナンスエキスパート山口(ME山口)」等の資格を取得した職員による点検を実施することで、点検費用の抑制に努めています。
〇新技術の活用
タブレット端末を用いた点検やドローンを活用した調査等を導入することで維持管理の合理化を図っています。
〇情報の一元化と見える化
データベースを構築することで、使用性の向上を図っています。
現地に補修履歴板を設置することで、維持管理情報を見える化し、現地調査・設計の効率化を図っています。
〇産・官・学・民の連携による協働
アプリを活用し、市民通報の効率化を図っています。
ボランティア団体の支援や広報により、維持管理の効率化と事業への理解促進を図っています。
タブレット端末を用いた点検 | データベースの構築 |
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アプリの活用 | 補修履歴板の設置 |
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(令和2年9月9日更新)
橋梁長寿命化修繕計画(令和5年3月一部改定)
本市では、市道上に架かる橋梁(令和2年4月1日現在、809橋)の多くが高度経済成長期に建設されていることから、橋梁の老朽化が急速かつ同時期に進行することが予想されます。
これらの橋梁の安心・安全と合理的な維持管理を実施するために橋梁長寿命化修繕計画を策定し、道路の安全性・信頼性を確保しながら維持管理費用の縮減・平準化を図ります。
周南市橋梁長寿命化修繕計画(ダイジェスト版)
周南市橋梁長寿命化修繕計画
- 表紙・目次 [PDFファイル]
- 第1章はじめに [PDFファイル]
- 第2章対象橋梁の現状と維持管理の課題(前半) [PDFファイル]
- 第2章対象橋梁の現状と維持管理の課題(後半) [PDFファイル]
- 第3章計画策定の考え方(前半) [PDFファイル]
- 第3章計画策定の考え方(後半) [PDFファイル]
- 第4章長寿命化計画 [PDFファイル]
- 第5章長寿命化修繕計画による効果 [PDFファイル]
- 第6章意見聴取した学識経験者 [PDFファイル]
<添付資料>
知っちょる?これであなたも周南市の橋博士
(松室大橋の紹介)
本市が管理する歴史的な橋梁「松室大橋」を紹介します。市道松室1号線に架かる本橋は、建設されてから移設されることなく現存する鋼単純トラスの車道橋としては国内最古であり、平成30年度(2018年度)に有形文化財(文化庁)として登録されました。地域住民の生活を現役で支えながら、令和2年(2020年)に100年を迎えます。歴史を知ると、当たり前の生活を支える橋の大切さに気付き、愛着がわきませんか?
資料:紀寿橋梁生誕祭2020in周南(外部リンク - Youtube)<外部リンク>
松室大橋の100歳を地域の方と関係者でお祝いしました(2020年11月15日)
資料:山口県の文化財 - トピックス(外部リンク - 山口県HP)<外部リンク>
(令和原橋の紹介)
本市が管理する令和生まれの「令和原橋」を紹介します。市道湯野中央線に架かる本橋は、昭和8年に架けられた「原橋」を老朽化に伴い架け替えた橋です。その上流には平成に架けられた「平成原橋」があることもあり、この度の架け替えで「令和原橋」と命名されました。
本橋では、生活を支える土木インフラの維持管理の重要性を啓発する目的で、工事中に湯野小学校の児童に手形でお絵描き体験を実施しました。大人になっても、今回の体験を思い出し、土木インフラを大切にしてくれたらと思います。
資料:市道湯野中央線「原橋」架替工事の「気になる木project」(外部リンク - Youtube)<外部リンク>
道路付属物長寿命化修繕計画
本市では、市道を跨ぐ横断歩道橋を4橋、トンネルを2基(令和5年4月1日現在)管理しており、その老朽化が急速かつ同時期に進行することが予想されます。
これらの安心・安全と効率的な更新・維持管理を実施するために長寿命化修繕計画を策定し、安全性・信頼性を確保しながら維持管理費用の縮減・平準化を図ります。
<横断歩道橋>
(点検結果は計画の中に示しています)
<トンネル>
(点検結果は計画の中に示しています)