まず最初に、第33回林忠彦賞授賞式についてお知らせいたします。
去る3月5日に美術博物館において発表しましたように、第33回林忠彦賞は鶴巻育子さんの「ALT(オルト)」に決定いたしました。
この授賞式が、4月26日の土曜日14時から遠石会館において開催されます。
林忠彦賞は、木村賞、土門賞に並ぶ日本三大写真賞の一つと評されています。
この林忠彦賞を、市民の皆さまに身近に感じていただきたい、また郷土に根ざした賞として、誇りとしていただきたい、さらには「写真のまち周南」として、本市における写真文化の発展につなげていきたいと思い、昨年度から本市において授賞式を行っております。
授賞式は、表彰セレモニーと、第24回林忠彦賞を受賞された中藤毅彦氏による講演会の二部構成となっております。
多くの方々と鶴巻さんを囲み、受賞をお祝いできればと考えております。なお、参加を希望される方は、美術博物館への事前のお申し込みをお願いしております。
また同日9時半から美術博物館で受賞記念写真展も開幕いたしますので、写真展をご覧ののち、遠石会館へお越しいただきたいと思っております。
報道機関の皆様におかれましては、周知へのご協力をよろしくお願いいたします。
次に、戦後80年事業についてお知らせいたします。
令和7年は、戦後80年の節目を迎える年でありますことから、空襲により大きな被害を受けたまち、また、回天の訓練基地が残る本市ならではの取り組みを行います。
この事業では、市民の皆さまが、本市における戦争の歴史を知り、戦争の悲惨さや、平和の尊さ、命の大切さについて考え、戦争を繰り返してはならないことを実感するとともに、戦後のまちづくりを担った先人の努力や想いを受け継ぎ、未来のまちづくりにつなげていくこと、さらには回天に関する遺構や資料の紹介などを通じて、本市からの平和発信に取り組むことを目的としております。
また、当時の戦禍や回天を知る関係者は少なくなり、ご高齢になられている中、その人たちの記憶や記録を後世につないでいくことが、私たちの使命であると考えています。
お手元にお配りしているチラシに示しますように、事業のテーマを「戦後80年 想いをつなぐ、未来へ。」~昭和100年これからの周南~ と定め、5月1日から12月26日までを対象期間として、さまざまな企画に取り組んでまいります。
既に、本市ホームページに戦後80年事業特設サイトを設けており、事業の概要や行事の開催予定、市内にあるゆかりの地などの紹介を行っております。
また、この度作成した、戦争を体験された方4人の証言映像など、内容を随時更新・充実させていく予定です。
こうした情報発信により、市民の皆さまだけでなく、市外の方にも本市を訪れていただき、戦争と平和について考える契機の年にしたいと考えております。
3番目でございます。令和7年度 周南市戦没者追悼式について、お知らせいたします。
5月10日土曜日、午前9時30分から、周南市文化会館において、ご遺族、ご来賓の皆様のご参列をいただき、周南市戦没者追悼式を挙行いたします。
先の大戦で戦禍に倒れられた戦没者をはじめ、空襲等で犠牲になられた多くの方々の追悼と世界の恒久平和を祈念いたします。
本市では、1945年(昭和20年)5月10日と7月26日の2度にわたり、旧徳山市一帯が空襲を受け、市街地は一面焼け野原となり、多くの方が犠牲になりました。
過去の悲惨な体験を風化させることなく、今日の平和と繁栄は、幾多の尊い犠牲のもとにあることを、次の世代にしっかりと継承していくことが、今を生きる私たちの責任であると考えております。
本年は、戦後80年の節目の年となるため、児童による合唱のほか、当時の様子を紹介するパネルや資料の展示を予定しています。
追悼式への参列に制限はございませんので、より多くの方々にご参列いただきたいと思います。
報道機関の皆様におかれましては、周知にご協力のほどよろしくお願いいたします。
4番目です。第3次周南市まちづくり総合計画についてお知らせいたします。
かねてから、策定に向けて、取り組みを進めてまいりましたが、新年度に入り、計画がスタートしましたので、改めての発表でございます。
この計画は、令和7年度から今後10年間の本市におけるまちづくりの最上位計画です。
基本理念を「将来世代へ責任のあるまちづくり」とし、将来を生きる市民の幸せを追求する「哲学」のもと、まちの将来像である「未来を歩む生命力満ちるまち」を目指します。
また、まちの将来像を実現するための施策の指針である前期基本計画では、様々な施策を「まちの強み進化戦略」と「市民生活を支える基盤強化」の2つの大きな方向性に整理し、共通の目的や使命を持つものを「施策の束」として連携させることで相乗効果を高めてまいります。
本市においては、人口減少や少子高齢化の更なる進行など、様々な社会情勢の変化による多様化・複雑化する課題があります。
こうした課題に対し、将来にわたる持続可能な市政運営のため、本計画に基づいて幅広い多様な主体と協働しながら、様々な課題に的確に対応してまいります。
なお、本計画は、市ホームページのほか、総合支所の情報公開窓口、各支所で閲覧可能です。
職員一同、施策の推進に全力で取り組んでまいりますので、皆様方のご理解ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
5番目です。3D都市モデルの整備と公表について、お知らせいたします。
本市では、昨年度、3D都市モデルを整備しました。
3D都市モデルとは、国土交通省が推進している、建築物や道路などを三次元データで表現し、建築物の名称や用途、高さなどの属性情報も載せた地理空間データです。
3D都市モデルを整備している都市は、令和7年3月末で、全国で約250都市あり、山口県では本市が初の整備となっています。
整備した3D都市モデルは、オープンデータとして公表しており、誰もが利用できるようになっております。
また、国土交通省が公開している「プラトービュー」では、ブラウザ上で閲覧することができます。
モニターをご覧ください。こちらがプラトービューで閲覧できる徳山駅周辺の3D都市モデルです。
こちらは3D都市モデルのもっている建築物の高さ情報で建築物を色分けをしたものです。60メートルを超える高い建築物は赤色、40メートルから20メートル程度の建物は、緑色から黄緑色、これより低い建築物は、青色で表現されています。
建築物はそれぞれ個別の情報をもっており、例えば市役所を選択すると、画面の右側へ建築物の情報が表示されます。
表示された情報を拡大いたしますと、建築物の名称や高さなどが表示されていることがご覧いただけると思います。
また、こちらは、新南陽駅周辺の3D都市モデルに都市計画決定情報を重ねたものです。
このほかにも、土地利用の状況や、災害ハザード情報などを重ねることが可能です。
3D都市モデルは、全国で、都市計画やまちづくり、防災など様々な分野で活用されています。
今後、本市でも、高さ情報や属性情報があるといった特徴を生かして、市民の方を対象とした説明会の資料としての利用や、まち並みの整備を行うにあたってのシミュレーションなど、様々な場面で活用していきたいと考えています。
配布資料の裏面をご覧ください。
本市の3D都市モデルを活用して、民間企業主催の、学生向けのイベントが開催されることになりましたので、ここでご紹介させていただきます。
「学生ビム アンド ブイアール デザインワールドカップ」の今年度の作品課題が「動物園に続く道 パブリック・エンターテイメント・プロムナード」となり、本市の徳山駅から動物園までの中心市街地を舞台にアイデアを提案するものとなっています。
課題対象地のVRが公開されておりましたので、動画の一部をご紹介させていただきます。
モニターの方をご覧ください。
こちらは徳山駅前のロータリーになります。
こちらは、御幸通です。
御幸通を北側に進んでいきますと、市役所と岐山通が見えてきます。
岐山通の途中を少し省略いたしますが、岐山通から国道2号に出まして、動物園の入り口となります。
本コンテストは、VRなどの活用により、先進的な建築、都市、景観などのデザインを行う学生を対象とした国際コンペですので、本市をフィールドとし、学生の柔軟な発想で、様々なアイデアを
提案していただけることを、大変、楽しみにしています。
本市の学生の皆さんにもぜひ参加していただきたいと思います。
この度のイベントのように、様々な方に3D都市モデルを活用していただき、まちの姿を立体的に可視化することで、新たな発想や、連携を生み出す基盤となり、本市の新たなまちづくりにつながっていくことを期待いたしております。
最後に、「マイナ救急」の実証事業についてお知らせいたします。
マイナ救急とは、マイナンバーカードを健康保険証として利用する、マイナ保険証を活用した救急業務のことで、本年度、総務省消防庁が実証事業として全国展開するものです。
この実証事業に参加することで、市民の皆様が、救急車を呼んだ際に、意識が無い時や、会話ができない時、痛みにより話すのが辛い時などに、マイナ保険証から、かかりつけの病院や処方されているお薬などの正確な情報を把握することによって、医療機関への情報伝達が短縮し、救急業務の円滑化が図れるなど、市民の安心・安全につながります。
本市での実証事業は、専用のタブレット端末やカードリーダーなどの機材が配備された後に開始することとしております。
この制度を円滑に進めることで、急な病気や事故などの際、スムーズに医療機関へ搬送することが可能となります。
市民の皆様には、マイナンバーカードと保険証を紐づけるとともに、日ごろから所持していただければと思います。